<完>孤独な姫さんは世界一の総長 下
竜輝がガタっと立ち上がる。
その音で賑やかだった場が一気に静まる。
竜輝が私を睨んでくる。
それはそうだ。
でも、怖くない。
竜「お前、もっかい言って見ろ。し―――」
紀「ここでそんな言葉は相応しくない」
私は竜輝にワザと被せて言った。
竜輝はチッと舌打ちをして黙った。
こんな静まった中、何も知らないカナたちが「死ぬ」と言う言葉を使ったらどうする?
・・馬鹿にも程がある。