<完>孤独な姫さんは世界一の総長 下
私達が足を止めたのは、空き教室の前。
教室に竜輝、私、陸玖の順で入った。
竜「・・正気なのか?」
紀「正気。それしか方法がない」
陸「水禽総長の目的は何?」
紀「・・なんだろーね」
竜「知ってるだろ」
紀「・・知っていたとしても話す気はないよ」
竜「あいつの味方っつうのか?」
紀「・・話す気がないんじゃない。話せない。・・決して味方じゃない。敵だよ」
陸「だったら、俺らはあんたらを裏切るからね」