<完>孤独な姫さんは世界一の総長 下
水『近からずも遠からずも』
紀「クス。・・それが、言いたいこと?」
水『違うけど。本題は良い情報。紀優ちゃんが想像しているように勝海は多分それで動くと思うよ。』
紀「ワザと悠は合わせてくるでしょ。」
水『そうだね。悠は一番頭脳上だもんね。僕達より。』
紀「ホントに。でも水無月の方が私より・・」
頭脳が上だし・・恨む相手だって・・。
水『まぁ・・・うん。でも、狂っちゃってから恨む相手が変わったのかな。・・巻き込んでごめんね』
ごめん。
水無月が今謝ることは間違っている。
今は私が八つ当たりしようと思った私が馬鹿。私が謝るべきだ。
紀「私の方こそごめん。それに、今それ言われてももう遅いと思うけど。」
水『紀優ちゃんが謝る必要は無いよ。今しっかりと謝りたいと思ったから言っただけ。』
紀「現蘭華総長に謝られても困る。」
水『代表・・でね。紗奈恵も・・多分生きてたら紀優ちゃんに謝ってたんじゃない?』
紀「・・謝罪なんか、求めてない」
求めているのは・・・・
水『知ってる。だから言った。紀優ちゃんが欲しい言葉は、全部終わってから・・言うよ』