気まぐれ男子とその彼女。
気まぐれ男子とSNS。


~気まぐれ男子とSNS。~






「…あれ、菱くんからラインきてる」




お風呂から上がり、リビングのテーブルに置きっぱなしのスマホに目を移すと、チカチカと緑色に点滅していた。




珍しい相手なだけに、直ぐに表示し、その内容を確認する。






《橋ちゃん(笑)》





月に一、二回程しか開かない相変わらずマイペースな菱くんがラインをするのは大抵彼の気まぐれの指針が私に向いたときだ。





特に意味はないであろうその文章に思わず微笑みながら、画面に指を滑らす。







《なーに?(笑)》





すると、直ぐに画面が光った。





《暇(ノ´・ω・)ノ》





補足、菱くんの絵文字は女子力高め。






《じゃあ、なにしよっか?》




直ぐに既読の二文字がつく。




《橋ちゃんゲーム(・∀・)》




《私のゲーム?ルールは~?(´▽`)》



《知らない。今思いついた(`・ω・´)》



《あら(笑)》



《うん。俺、気まぐれだから》



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