俺22歳、アイツ3歳2ヶ月

頬をつたう暖かいものを感じていた。


肩が震え、俺は何かに脅える子供のように小さくなって泣いていた。



もう、何がなんだかわからない。



母親とはぐれ迷子になった子供のように


俺の心は彷徨い道を見失っていた。



そんな俺を見て、さっきまで小さくうずくまっていた優が


ゆっくり立ち上がると俺の方へ近づきそっと俺の目の前に手を差し出した。




その手にはティッシュが一枚握られている。


「ナイタラダメヨ。ドコガイタイ??」

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