蒼色ルーム




横から紺と紗和くんが来る。



「こ……ん……ちゃ………ん」



目の前にいる堂元さんは放心状態だ。



「葵…大丈夫か?」



紺はまっすぐ私のところへ駆け寄ってきた。すごい…焦ってる。



「紗和はハンカチ。千夏ちゃんは絆創膏用意して」



言われた2人は素早く行動する。紗和くんはハンカチを出して、私の頬に優しく当てる。千夏はポーチの中から絆創膏を取り出し、血を拭った頬に貼ってくれる。



「茜っ何してんだよ」



すごく怒る紺に、帯怯える堂元さん。
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