私立白百合女学園~少女たちの秘密の園~

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「さ…………っむぅううい!!」

紗椰子先輩の悲痛な叫びが生徒会室に木霊する。


私もうんうん、と頷きながら必死に白い息を手に吐き掛け、暖を取ろうとする。


「本当よく降るね、雪。今日は2学期最後の日だっていうのに」

双葉先輩は忌々しげに窓の外を見やる。


一年に一度、あるかないかの凄まじい吹雪。


それがよりによって今日、クリスマスイブにおこるなんて。

この天気じゃサンタさんだって動けないだろう。



「…やっと付いた」

万里先輩はそういって年季の入ったストーブを私たちの近くに運ぶ。

それを手伝いながら、私はあの一連の謎解きについて考えていた。



(…結局 何も分からなかったなぁ…)



早乙女エリカは、初めて顔を合わせた日から全く登校しなかった。


不登校ということは寮のどこかにいる、ということだけど、全くその形跡も無い。



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