奇跡の歌姫【下】
未来を見据えた日




意識が戻ったのは、自分のベッドの上だった。



「あら、目が覚めた?」


「…お母さん。ただいま」


「おかえり。熱も引いたみたいだから、もう大丈夫。
一日中、寝てたのよ?」



窓の外は日が昇って明るかった。


…飛行機の中ですら意識が戻らなかったんだ。


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