腹黒い私の策略




「私ちょっとお手洗いに行って来る。


コトコ、一緒に着いてきて!」



私のコトコへの無言の攻撃を敏感に察したミナミが、コトコを救済する。



ミナミは一瞬キッと私を睨むが、気付かないふり。



だって私悪くないも〜ん。



女子社会では、言ったもん勝ち、泣いたもん勝ち。


要するに先手必勝が常識でしょ?



あそこで堂々と宣戦布告していたら、この先、絶対楽なのに。



バカね…。




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