私には嫌いなものが多すぎる。






だめだ…またなんか泣きそう。



恋をすると大したことじゃなくても泣けてくるから嫌だ。





「ちょっと図書室行ってくるね!辞書忘れちゃった」






あははーと笑ってその場を立ち去る。





少し目にたまった涙がばれないように廊下を、階段を駆け上がって図書室に入り戸を閉める。









「ぅ…ふっ…」



こんな弱い私なんて大嫌いだ。





そう思いながら近くのソファーへと座る。






「っ…いて」







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