好きになんてなるわけねーだろ!!!


「あら、早いじゃない?裕太まだ学校よー?」


テレビから目を離さないで言うお母さんも無視して、部屋へ駆け込む。


好きじゃない、好きじゃない。

光輝は、ただの幼馴染みだもん。

付き合うとか、好きとかそんなの、必要ないんだよ。


『……意味分かんない。』


私は、ふらふらと歩き、ペタッと座り込んだ。


本当に、意味分かんない。

理解なんて、できるはずがない。


…光輝の言う通りだよ。


なんで、私怒ってんの?

なんで、学校から出てきちゃってんの?


私が、一番分かんないよーーー

< 142 / 277 >

この作品をシェア

pagetop