好きになんてなるわけねーだろ!!!


《服決まった?》


葵もやってることは一緒かー。


くすっと笑って、葵に電話をかける。


《決まってないよ。何着ていく?》

《えーどうしようかな。》

《おしゃれって言われたもんね(笑)》

《ほんとだよね(笑)》


と、会話しつつ服を眺め続ける。


《双子しない?》


葵の提案に、私は即座に反応した。


《いいね!いっぱい買ったもんね!》


葵とショッピングしたときに買った服を思い浮かべて笑みをこぼす。


《もちスカートだよね!?》


私が聞くと、一瞬返事が止まる。


《葵?》


スピーカーにして置き去りにしてあるスマホを見つめ声をかけると同時にかえってきたのは、


《やだ》


のひとこと。
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