好きになんてなるわけねーだろ!!!


私が言うと、光輝は納得したように頷いた。

そして、考えもせず普通に言う。


「あー…まぁいいじゃん?それならそれで」


ニヤリと笑った光輝に私の眉はぴくりと動く。


『嫌だよ、なんで私が光輝なんか!それに好きな人が出来たらそのとき困るでしょ!』

「そっか、確かにそれはそうだ」


私の机に体重を掛けて、のんびりと考え出した。


『てか、光輝も今は良いかもしれないけど、あとで困るでしょ!?』

「えー、俺はそういうの興味ないからなぁ。」


それは今の話だろアホー!!


『今だけだって!中学のときだって彼女いたじゃん!』

「まあなー。それ言ったらお前もいたけどな。」

『るさいな!光輝は、何人もいたしーー』


完全にいつも通り話が逸れていて、葵に止められる。


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