女子やってます
♀ 少女達と恋心 ♂

千聖side



渋谷の事件から月日は経ち…

もう11月も半ばを迎えていた。



あれから体育祭などあったけれど
澪は徒競走で転んでビリだったり、借り物競走では女の子に囲まれて動けなかったり…

兎に角あの日のことが嘘かのようだ。


定番の屋上でのお昼もそろそろ寒い。


「ねぇ、千聖?」

「なぁに?香苗」

「裕介とはどうなったの?」


裕介とはあまり喋れていない。
なんだか緊張と申し訳なさで上手く喋れないんだ。


「告白されて…でも断ったよ。
あの頃は恋愛とかよくわかんなかったから。
でも恋愛とかわかるようになって、裕介のこと断ったの申し訳ないな…とか思ってあまり喋れないな…」


香苗が少し驚いた顔をした。


「そう、なんだ」




この時、香苗が酷く傷ついてたこと

なんで気付いてあげれなかったんだろう




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