女子やってます


受け付けにマリアの部屋を聞き、部屋へ向かう。

予想通り、マリアはこのホテルにいたのだ。



トントン

「マリア、いるのか?俺だ、澪だ」

中から「澪…?」と小さな声が聞こえ
ここにいるのだと安心する。



ガチャ

「意外と早かったのね。上がって」

来ること先読みされてたのかよ…。


俺は玄関口で話を済ませることにした。


「上がりなよ」

「いや、ここでいい。お前、千聖に何をした?」


ほとんど確信していたからこのような聞き方になった。



「別に嘘は言ってないわよ?
澪は将来有望であることと私と澪が一緒に寝たことがあること」



……っ!!


「マリアっ、お前…!!」

「何かっとなってんのよ。本当でしょう?」

「でもあれはそうせざるを得なかっただろ」


あれ、とはオーストリアでのこと。


マリアが酒に酔って俺の部屋に上がり込み「抱いて。抱かないと貴方を殺して私も死ぬ」とか。

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