ツンデレ専務と恋人協定
なるほど…。
こんな高いビルだけあってエレベーターは全部の階に止まらないんだ。

私の乗ろうとしているエレベーターは1階から45階まで直結になっていて、その後は私が向かう46階から50階までしか止まらないらしい。

その隣のエレベーターに関しては51階まで直結になってる。

って言うことは51階が最上階なのかな。

エレベーターを待っている間そんなことを考えていると、エレベーターがやってきた。

扉が開く瞬間、誰かが乗っていることに気付き横にそれた。

中からは、スーツを着て眼鏡をかけた如何にも仕事ができますって感じの男の人が出てきた。

その男の人は私をチラッと見てきたから、軽く頭をさげた。

そして私はエレベーターに乗り込み46階へのボタンを押した。

46階に着くと、エレベーターの前に麻生専務が立っていた。


「来るのが遅い!」

え?いきなり怒るように言われて戸惑う。

って言うか、もしかしてずっとエレベーターの前で待っていたとか?

あ、そう言えば受付の綺麗なお姉さんが電話してたっけ。

それで待ってたんだ。



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