ツンデレ専務と恋人協定
専務と秘密の契約
私は小さく深呼吸をした。

ディスクに座る会長が麻生専務を見てから、私にも視線を向ける。

って言うか、この人が会長?

ヒカリの会長って女の人だったの?


「この前約束した通り紹介しにきた。結婚を前提に付き合っている、里田栞奈さんです」

「え?ええー!」

私は会長の前だと言うのに驚きで大きな声をあげてしまった。

今、何て言ったの?
何か結婚を前提に付き合ってるみたいな事が聞こえたけど。


「いきなり紹介したからってそんな驚くなよ」

麻生専務はそんなことを言って私の頭を優しく撫でる。

だけど、私に向けられる視線は何故か恐ろしいほど怖い。


「って言うことで例の件は断って下さいね」

「李人、私を騙そうったってそうはいかないわよ。どうせ飲み屋の女か何かに恋人のふりを頼んだのでしょ」


いや、いや。
私は飲み屋の女じゃないです。

それに恋人のふりを頼まれてもいません!

何も説明されずに、仕事を紹介してくれるって騙されて連れて来られただけです!

そう叫んでやりたいのに、二人の空気が重すぎて私なんかが口を開けない。



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