ツンデレ専務と恋人協定
私が選ばれたワケ
仕事が終わり、専務に電話をかけた。

専務も仕事が終わっていたのか、すぐに45階へとやって来た。


「仕事終わるのが遅いんだよ」


やって来るなり専務にそう言われたけど、常務の体調が治っていなかったから、今日はどちらかと言えば早い方なのに。


「お前、なんなんだよ?そのスカートは?」

「え?」


急いでスカートを見てみたけど、何がおかしいのかわからない。

汚れていたり、何かついていたりしてなさそうだけど。


「何か変ですか?」


専務が何を言いたいのかわからず、首をかしげながら専務に聞いた。


「何か変ですかじゃねぇよ!そのスカート短すぎだろ!」

え?短すぎ?
確かに短すぎだけど、専務が選んで買ってくれたものなのに。


「そんなの会社に履いてくるなよ」

「前は履いてこいって言ってましたよね?」


買ってもらってすぐの頃、専務がやたらとこのスカートを履いてこいって言っていた事があった。

だけど私は短いから嫌だって、せっかく買ってもらったけど断った。

今日は寝坊でゆっくり選ぶ時間がなかったこともあるけど、専務が喜んでくれたらいいなと思って履いてきたのに。


< 165 / 232 >

この作品をシェア

pagetop