空になった君へ。

サヨナラ。



頭をハンマーで殴られたような、衝撃がはしった。


私は真央に連れられ、チョビがひかれた場所まで行った。


見るのが、怖かった。


そっと道路をみた瞬間、私の瞳から涙が溢れた。


赤く生々しい血だまりの上に寝そべっているチョビが……道路にいたのだ。

ひき逃げだった。

チョビをひいた車はもうどこにもいない。
< 47 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop