初恋イチゴ。˚*




放課後



帰る準備をして体育館倉庫に行こうとすると
夏恋ちゃんが引き止めてきた











「どこいくの??」





「ちょっと用事が」











夏恋ちゃんに心配をかけたくなくて
そう言うと納得したように頷く











「そっか!
じゃあ先に帰ってるね?」





「うん!また明日♪」





「ばいばーいっ♪」











多分春也くんと帰るんだと思う



私もいつか翠くんと手を繋いだり
ギュッてしたり…したいな…なんて



おこがましいにも程がある








そんなことを考えながら
体育館倉庫へと向かって行った








体育館倉庫を開けると、まだ山口くんは来てなくて
私一人ぼっち








こんな薄暗くて狭いところに
一人っきりとか寂しいし怖いなぁ…











「早く来て〜…」











とりあえず置いてある跳び箱の上に座る






確かに山口くんのクラスの先生は話長いから長引いたんだろうなぁ






とか思いつつ待っていると、
体育館倉庫のドアが開いた





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