透明な海~恋と夕焼けと~

海の色








学校を出たあたしは、仁科さんのマンションへ向かっていた。

その途中、あの人に会った。





「……ッ!?」

「美音……」




砂浜の上、基樹が座っていた。




「久しぶり。
どうしたんだ、そんなに慌てて」

「基樹ッ!」




あたしは砂浜へ続く階段を下りて、基樹の元へ行った。




「仁科季さん…知っているわよね!?」

「はっ……?
何で…何で、美音が兄貴を知っているんだよ……」




基樹の言葉に、あたしは疑問を抱いた。




「兄貴……?」

「仁科季だろ…?
その人は、俺の兄貴だよ…。
まぁ、血は繋がっていないけどな」




仁科さんと基樹が、兄弟……!?

信じられなかった関係に、あたしは何も言えなかった。






< 57 / 92 >

この作品をシェア

pagetop