死んだなら【短編】
「…死にたい…」
え…!?
ママの、小さく呟いた声が、私の耳に届いた。
「…何言ってんだ」
死にたいなんて言わないで…。
ねぇ、嫌だ。
私、死んでるんだよね…?
それなのに、なんで…ここにいるの?
見たくない。
両親の震える姿なんて…。
「ミサトのところにいく…」
ママが、私の名前を読んで
立ち上がった。
ママの向かった先は、キッチン。
おもむろに取り出した包丁を、自分の喉に当てた。
「やめて…っ!」
「やめろ!」