二重人格なあいつ
「なんか櫻田君お父さんみたいで面白いや!!あはは」

本気で心配した俺の目の前で爆笑してる石沢。

たぶん今の俺の顔は赤いと思う。超恥ずかしいや・・・




―――キーンコーンカーンコーン―――




「あ!!次理科室いかなくちゃ!!櫻田君も急いだほうが良いよ!」

ニコッと笑い石沢は教室に戻っていった。

俺はしばらく唖然としていた。



「あっれ~?トイレいったんじゃなかったの?さ・く・ら・だ・君♪」

このバカの声で俺は我にかえった。


「ちょ、と、といれじゃあ、ちょっと」

「意味わかんねーよ!俺もう見ちゃったからごまかしたって意味無いよーん!!後で内藤と多田に

報告だぁ!!!」


報告・・て、あいつらに知れたらやべーよ!!!

「ちょ、倖太君待とう!!コーヒー牛乳と焼きそばパンを昼におごるからそれだけはかんべ

ん!!」

「のった~!!!」

「よし・・・」

「で、石沢ちゃんの事・・・好きなんだろっ♪」

石沢かあ・・・楽しいし可愛いかったよなあ・・・

って俺何考えてんの!?

「ば、ばーかちげーよ!!!」

「お前がカムってことはそうなんだよなあ・・・よおし、俺が手伝ってやるから安心しろっ

て!!」


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