これは絶対に恋じゃない
「誘う…!?」
「…さっきの発言だけ聞いてれば誰でもそう思うって…」
ハァ…と、悠希は軽くため息をこぼした後、私に向かって、スッと手を差し伸べた。
「…ほら、これ以上帰り遅くなったら親が心配するだろうし、帰るぞ」
「う、うん」
その手をギュッと握り、私と悠希は歩みを進める。
もう、だいぶ空は暗い。
冬が近づくにつれ、肌寒くなってきた。
でも、
あったかいな…
悠希と繋いでいる手からは心地よいあたたかさが伝わってきて、自然と顔がほころぶ。