これは絶対に恋じゃない



…こ…ち、み…す、ぎ??


…こちみすぎ?


……!!




“こっち、見すぎ”




そう頭の中で変換された途端、思わず、頬が赤く染まった。


だって、まさか、悠希が私の視線に気づいているなんて思いもしていなかったから。




そんな私の表情を見て、悠希は、軽く肩をふるわせる。


どうやら、笑いを堪えているようだけど…




「…おい、悠希…急に何笑いこらえてんの?なんかツボることあった??」


「いや、ちょっと思い出し笑い?」




未だにクスクスと、笑みを浮かべ、悠希は、隣にいる男子との会話を続ける。




…そんなに、笑わなくても…







< 75 / 291 >

この作品をシェア

pagetop