俺、お前に惚れてんだけど。
「そういうことだから、俺の気持ちはなかったことにしといて。あの告白も取り消してくれるとありがたい」
腕を組んで上から目線で言い放たれる言葉にだんだんイライラして、拳がありえないくらいプルプル震える。
ナニそれ。
なかったことにしてって……。
じゃあ、あたしの気持ちは……?
あたしは……あたしは。
「あー、とんだ時間のロスした。もっと早くから本性さらけ出してくれてたら見向きもしなかったのに」
その時、何かが音を立ててプツリと切れた。
「さっきから聞いてりゃ、言いたい放題言ってくれちゃって……」
下から睨み付けるようにその顔を見上げる。
「あなたみたいな人、こっちから願い下げだっつーの!!」
ムカつきすぎて、つい大きな声で叫んでしまった。