堕ちるのに一秒もかからない
『踊り場』あおいside


『で?どーゆ事?』


私の目の前には満面の笑みで迫ってくる綾花。

月曜の朝イチで屋上近くの踊り場まで連行された。


屋上が空いてるなんてことはドラマや、漫画の中だけ。


ってなわけで、踊り場なんだけどー。


『あおいちゃんの好きな人って私のお兄さんのことだったの?』


綾花が私のことを(あおいちゃん)と呼ぶときは絶対面白がってるとき。



でも、綾花の質問はいつも正しいのでー


『はい、そうです。』


すんなり肯定してしまう。



『はぁー///そーだったのか、春だね。ハルにぃだけに(笑)てか、すごい偶然だよね?』


それは、私もすごく思った。


一目惚れした人の兄妹が綾花なんて偶然。


でも、なんか少し恥ずかしい。


『まぁ、おにぃは妹の私から見てもいい男だとおもうし?当って砕けろ!!!あ、砕けちゃダメだわww』


一人で喋って、笑ってるこの子怖いww


でも、いい人なのはわかるもん。



いつもレシートとお釣りをハルさんが受け取るとき、『ありがとう。』って言ってくれるんだもん。


ほかのお客さんも言ってるれる人はいるけど…



キチンと目を合わせて笑って言ってくれるのはホントにハルさんくらい。



多分そーゆーとこに惚れたんだと思う。






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