最後の恋愛Ⅱ
あ、いやいや冷静になれ私。

「そうね、あるかもしれないけど、それは休憩時間か仕事が終わってからにしましょうか?」

小学生低学年を相手にしている気持ちになるんだ!

これは子供だ。

いきがってる、たわけた子供だ!

(暗示)

「弥生は今が良いの。そうね、じゃあラウンド1といきましょうよ!」

ああ・・

流石、子ども。

言葉が通じない・・・

「あのね、如月さん・・・。」

通常だとこれはありえない事態のはずなのに、その身分を考慮してか、誰からも指摘が入らない。

如月さんはそれをいいことに、まだまだノンストップって感じだ。

大麦は、しら~とした目で如月さんを見ている。

まだ、止める気はないってことかな・・・?

「ラウンド1は、そうねぇ・・」

ふっと日下部さんの置いた湯のみを見遣った。

そして、その湯のみを手に取りサッと掲げる。

・・・なんだ?

満面の笑み。

それからこう一言。

「美味しいお茶入れ対決よ!」

・・・

この子、痛いわぁ・・・
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