最後の恋愛Ⅱ
「それはね・・」

あああ

助けて神様ぁ!

私の会社での平和が!

大麦、何とか言え!

今が出番だぞ!

振り返って、大麦に視線を向ける。

けど、我存ぜぬって顔でしらっと如月さんを見物している。

おおい!

あんたのめんどくさいお客さんでしょうがっ!

「それは・・」

「それは、それがプロの仕事として求められる行為のひとつであるからよね!?」

あわわわ

何言ってるんだ、私!

日下部さんはおろか、柊くんもしかり、みんな呆然としている。

そうだよね、私が言うような台詞じゃないもんね。

分かってます。

分かってますよ~

おおおお、顔が紅くなりそうだっ

「は?」

は?じゃねぇよっ!

「ほ、ほほほ、ほら、如月さんさっき言ってたでしょ?美味しいお茶を入れるのも、プロの仕事だって!」

言ってない。

言ってないぞ!

ああ、汗が出る。

吹き出る!

「何言ってるの?」
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