指先に囚われて…


「いや、俺は返しにきたんだ。羽月は?なんか借りるのか?」


そう言いながら、近づいてきた有馬君。



有馬君は学年でも有名で成績は常に上位、部活である水泳のためか健康的な小麦色の肌に短髪で、身長も175㎝前後とやや高め…新南曰く学校一モテるらしい。



『うん、秘書検定のね関連の本を探しているんだけどどこにあるかわからなくって;』


「あぁ…まぁ、ここ広いからな。けど、それなら俺も受ける予定だから…って、今日お前と一緒の特別講習にいたんだけど;」



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