指先に囚われて…




…―


「美弦~、これもそっちに持って行ってくれるか~?」


『はーい、今行きまーす!』


今日は週の半ばだからして、比較的落ち着いていてそんなに忙しくはない。


それに、このあと芝田さんが来るため店自体は早くに閉めるつもりだ。


芝田さんが来るときはたいてい、お母さんとお父さんと話込んでしまうため貸切状態にするのが当たり前になっている。



 そうして、本日最後のお客様を見送り片づけながら用意をする。


『(もう、そろそろかな)』


そんなことを思っていたときだった…。


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