クールを演じる私【前編】

【公園】

哀火の女になる気などない。

だけど、女にならなければ、桜蓮花、ハガネ、嵐龍に被害がもたらされる。

誰も傷つけたくない。

私は傷ついても構わない。

だけど、一週間とは言ったが、ハガネの連中が一週間で強くなるとは、思えない。

どーしたら、いいんだろうか?

真凛だったら、こんな時どーするんだろうな?

幸いなことに、哀火は私の顔を見ていない。

昔みたいにウィッグで顔を隠して行ったから。

だから、あまり変なことは、されないと思うけど。

哀火に会って確信した。
あいつは世界No.1の称号をもらいたいから、私を拘束するつもりである事に。

誰かに言ったら、そこで、私の負け。

< 131 / 262 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop