やさしさだけをもとめないで。
そんな優しい
マオが、大好きだよ。

泣き出しちゃいそうだよ。

あたし、先に行くねー。

そう、置き手紙を、残して、
図書室を出た。

薄暗い教室を、歩くあたしは、少しまだ、外の明かりがなくて。正直、怖い光を探した。

歩いているうちに、朝の光を、あびた。

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