カッコイイ年下君との恋愛事情

▽カッコイイ先輩








「はわぁ〜神谷先輩今日もちょーカッコイイっ〜」






廊下の窓から向い側の棟を眺めて見える輝く茶髪のイケメンさんに見惚れる







「あんたホント視力いいわよねー。使い道間違ってるけど」








褒めてるのか貶してるのか良くわからない言い分を淡々とボヤく目の前制服姿の彼女が






"向こう側なんてあたしにはちっとも見えませーん"と続けて言い放つ







私の通う高校の校舎は真四角に棟が建っていて、向い側の校舎がよく見えるの









だから

向かい側の二年生のクラスがある棟の廊下は顔までバッチリ覗けて






カッコイイカッコイイ神谷先輩のキュートスマイルも簡単に覗き見れちゃう







「てかさっき双葉、"東上先輩がカッコイイ"って言ってなかった?」





「うん、言ったよ?」







「神谷先輩も・・・?」







「カッコイイ♡」








満面の笑みで答える私の目の前で"はぁ・・・"と溜息をつく




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