Colorful lovers




こうしてシンタくんと一緒に朝を迎えることにもようやく慣れてきた。


大学生の私と社会人のシンタくんとが共に過ごせる時間は相変わらず少ない。


だけど、私は月に数回はシンタくんの部屋に泊めてもらうようになった。


それは私に1限目の授業が入っていない月曜日に合わせて日曜日の夜であることが多い。


月曜日はシンタくんのお店も定休日なので2人ともゆっくり過ごすことができるからだ。



そして今日はただの月曜日じゃなくて、5月の連休中なので私の大学も休み。
バイトも入っていない。


本当に心置きなく朝寝坊をしてのんびり過ごすことができる。




今日の予定は好きなだけ眠って、起きたら近くの公園でものんびり散歩して…。


夕方からは雪が初めて川越にやって来てシンタくんと顔合わせすることになっている。


そのためにシンタくんは今夜特別にお店を開けてくれると言った。



相変わらずシンタくんは私に甘い。



たっぷり甘やかされて、大切に守られて、私は幸せの絶頂期を迎えていた。


シンタくんは
『まだまだ五合目ってところじゃないの?』
なんてとんでも嬉しいことを言ってくれているけど。





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