卒業前に君に捧ぐ
私は高橋くんの元へ歩みよると、恐る恐る弦を弾いた。



……♪



「あ!本当に鳴った!すごいね~!」


「あはは!そんなに感動しなくても!」


「っ!そ、そうだね…!」



は、恥ずかしい!!



はしゃいじゃったよ!!!


かぁっと顔が急に熱くなる!



そんななか、高橋くんから提案が。


「そうだ!俺がキーを抑えてるからさ、上から順に弦を弾いてみ?」


「え!?えっと、こ、こう……??」


戸惑いながらも上から順に弾いてみると……。




~♪




わぁ!綺麗な和音!!


「すごいね!!こんな音も出せるんだね!!」


と、私はまたもや興奮してしまう!



「気に入った?」


と高橋くんが嬉しそうに私を見上げてくる……!


「っ!う、うん!!と、とっても!」


とその時、私はある事を思い出した!
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