終わらないMelody【短編】
「部活は行きませんよ」

悪びれた感じもなく、新はあっけらかんと答えた。

それに対して、あたしは喝をいれる。

「そんなんじゃ、部活の意味ないでしょーが!あんたは何の為に、部活入ったのよっ?」

すると、新はニッコリと微笑んだ。

「そんなの…先輩と同じ部活に入りたかったからですよ?」


あたしはガクッと肩を落とした。

まったく…新は何を考えてるのか、全然分からない。


初めて逢った時から…それは変わっていない。

最初から、こうも調子のいい事ばかり言われると、からかわれてる…としか思えなくなる。

そんな新に、ずっと振り回されて、あたしは本当に困惑していた。

―…あたしの心に起こる、小さな変化に、気がつかないフリをしながら。



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