君に恋【短】
ハチマキのことが審判にバレると減点になるので、教えに行った。

「先生がみんなと同じハチマキに変えろって言ってたよ」

私はアイツにそう教えてあげた。

「そうなの? サンキュ」

アイツは笑ってそう言った。

アイツの笑顔はいつもどこかあどけないけど、さっぱりした笑顔。

それが、まだ諦めきれていなかった心に深く刻まれた。


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