Dream。~君と私の応援歌~


俺たちの間にしばらくの沈黙が流れる。


そのとき、集中治療室のドアが開いた。


中からベッドに横たわった雫が運ばれて出てくる。


「雫!!」


心春先輩と透先輩が雫に駆け寄る。


「先輩方。先に病室に行っててください」


二人にそう言って、俺と信太は担当の笛吹先生に聞いた。


「先生。雫は……」


「目立った外傷もないですし、大丈夫だと思います。」


その言葉を聞いて、俺はホッと胸を撫で下ろす。



< 244 / 326 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop