Dream。~君と私の応援歌~


くしゃくしゃと湊くんが私の頭を撫でた。


温かくて、大きな手。


詠斗みたい……。


「……あれ?それ」


湊くんが私のギターケースについてるお守りを指差した。


「これね、詠斗が私にくれたんだ。『どんなときも守ってやるから』って。このお守りを持っていると、詠斗が近くにいるようで胸が温かいの。」


お守りを握ると、甦ってくるんだ。


詠斗の笑顔。


私は、詠斗の野球が大好きだったから。


なんで、いなくなっちゃったのかな。


自然にこぼれる涙。


湊くんが優しく私の頭を撫でてくれた。


ありがとう。湊くん。





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