ご近所さん的恋事情
寄り添う瑠璃子は、渉の顔を見上げた。渉の頬が少し赤い。大人になっても、告白は照れくさいものだ。照れて、遠くの方を見る渉に瑠璃子は、目を細めた。


「うん。よろしくお願いします」


渉の視線が瑠璃子へと移る。嬉しそうな笑顔を見せる。


「良かったー。嫌だと言われたら、この場をどうしたらいいんだろうと思ったよ。あはは!じゃ、とりあえず、食べに行こう!」


「うん!お腹すいたー」


「あはは。好きなだけ食べなよ」


笑いながら「鳥こう」の暖簾をくぐる。


「いらっしゃいませ!」


今日も元気な店長が出迎えてくれた。

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