恋するドリームノート
お店に出た私は、ボヤボヤしてられない。
急いで、お掃除。
隅から隅まで。
トイレもゴシゴシ。

手も綺麗に洗って消毒して、
ランチは出せないから、
ロールサンドウィッチだけ、作り始めた。
とりあえず10個作って、篭に乗せてカウンターに出した。

あとは、おばちゃんから手渡されたコーヒーのレシピ。
おばちゃんのコーヒーの淹れ方を見よう見まねで。

あっという間に、11時30分。
チリリン。
「あれ?今日はランチないの?」
ジャンパーを着込んだ男のお客様が顔を出した。
「すみません、オーナーがお休みなんです。ロールサンドウィッチなら作れます。」
「じゃあ、ロールサンドを3個とブレンド〜」
「はい、ただいま‼」

お客様が次々覗くけど、ランチ目的なので、帰ってしまう。

落ちついて、落ちついて。
レシピ通りにコーヒーを淹れていく。

「あぁ、良い香りだな。」
お客様が言ってくれたので、
ホッとする。


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