『僕の思い、君の願い』
「今度は一体、何を作っているの?」
という、僕の問いかけにも
「そうねぇ?何かしら、未来……かしら?
うふふっ!」
非常に頼りない言葉を返してくる彼女だけど――
それさえも、いつもの事。
それでも今日は
「疲れるまでは、やるなよ?」
と、いつもより少し優しい言葉をかけて彼女から少し離れて座ると、部屋に流れている彼女の好きな音楽に、体を預けた。
そして僕は目を閉じて、彼女の真意を探ろうとする。
――僕は、今、試されているのだろうか?
と。
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