続・生意気毒舌年下男子
第1章

年下な君








「遅刻遅刻遅刻~!!」




今日もあたしは、朝からバタバタしている。

制服のワイシャツのボタンをしめながら、時計をチラ見する。




やばい!

もうすぐで7時だ!

早くしないと、アイツに叱られるぅ!!




「ひっふぇひま~ふ!」

「行ってらっしゃい」




食パンを無理矢理詰め込んだからか、「行ってきま~す」が変になったけど。

お母さんはわかってくれたらしく、笑顔で送ってくれた。




あたしは近所の誰かに会わないよう願いながら、エレベーターを待つ。

その間も、スマホはブーブー言っている。

さっきから着メロがうるさかったからマナーモードにしたけど。

マナーモードもかなりうるさい。

てか本当にうるさいのは、下で待っているアイツだ。




ブーブーブーブー



「あ~うるさいっ!」



あたしは独り言を言いながら、鞄を漁り、スマホを取り出した。

そして、「もしもし!?」と耳に当てた。







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