続・生意気毒舌年下男子
第2章

相変わらず謎の多い君









それは、放課後だった。

玄関まで歩いて行くあたし・二瑚・雫・慎くん。

雫と慎くんとは校門出た所でお別れだけど、そこまで一緒に行くのは日課となっている。





「そういえば幸来ちん。
今度一緒に、遊園地行かない?」

「遊園地?」

「そう!
今度私、慎と行くんだけど、もし良かったらダブルデートしない?」

「良い案だな姉ちゃん!」




学校だから、慎くんは姉ちゃんと呼んでいる。

本当は雫って呼んでいるみたい。





「ニコっぺもどう?」

「僕、ですか?」

「うん。
幸来ちん1人じゃ可哀想でしょ?」

「丁度割引券もあるしな」

「……上野先輩は行くんですか?」

「あたし?
……二瑚が行くのなら、行きたいかな」




雫と慎くんのデートに1人で付き合うのは嫌だからねぇ。

ダブルデートにも、前々から興味あったし?




「上野先輩が行くって言うなら、僕も行きます」




ニコッと二瑚は、可愛らしい笑みを浮かべた。




「じゃ決まりね!
次の土曜日、遊園地前の駅に10時でどう?」

「良いよ!二瑚は?」

「良いですよ」




かくして、あたしたちはダブルデートに行くことになりました。








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