続・生意気毒舌年下男子

デートのあたしと君








☆☆☆





いつもと同じように時は過ぎて行き。

あっという間に土曜日を迎えた。





「似合うかなぁ……?」




あたしは1人、鏡の前で自分を見ていた。

何だか面と向き合うって恥ずかしい……。

って気にしている場合じゃない!




上はピンク色のレースが所々にある淡いピンクのワンピース。

だけどそれだけじゃ恥ずかしいから、下に黒のパンツを穿いた。

それに大きなリボンが目立つ茶色い鞄。

何だかレースとかピンクとかあたしのキャラじゃないけど。




やっぱりデートだから?

可愛く、ね…見せたいじゃん?

…あたし、一体誰に話しかけているんでしょうか?




「行ってきまーす」

「気を付けるのよー」




あたしはこの日のために買った、黒くヒールが高い靴を履き、家を出た。

コツコツ音がするし、慣れないけど。

少しでも、二瑚の目に綺麗にうつればいいなって……。







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