風紀委員長のとある事情

* 好き? *






闇に葬り去った記憶を呼び起こされてしまった......



詩織がため息をつきながら歩くここは第4校舎の廊下。


例の風紀委員会室があるこの第4校舎は教科別の教室や部室などが並んでいる校舎で、その中で風紀委員会室は3階にある生徒会室のお隣にある。




根拠のないことだが、風紀委員会は何事にも権限がある生徒会とほぼ同じランクに位置していると言われるほど風紀委員会は生徒達に恐れられている。



そんな風紀委員会に公に呼び出されたもんだから周りは詩織のことをいつもよりも冷ややかな目を向けた。


そんな周りから逃げ出すように教室を出てきた詩織はどこ行くも冷ややかな目を向けられ、向かうところはあそこしかないのだ、と思い知らされる。




まぁ、昨日のことをそのままにしとくのは嫌だし。



そんな理由を何度も自分に言い聞かせて詩織は風紀委員会室へと重たい足を進めた。





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