遊園地は眠らない
体中から鳥肌が浮き出る。

次の瞬間、下沼さんと私たちを隔てていたガラスが、

ガシャン!

というすごい音をして一気に砕けた。

「早く!」

駿に引っ張られるまま走り出す。

背中に視線を感じながらも、必死で走る。

足がうまく前に出ない。

雅哉まで!?

もう思考が追いつかない。


どうしてこんなことに!?


前を急ぐ駿の顔にも、振り向いた時に涙が見えた。

これは現実なの?
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