遊園地は眠らない
「次は『観覧車』だね」

萌絵が言った。

陽菜が軽傷だとわかって、みんなが少しホッとしているのがわかった。

もう泣いている人もおらず、むしろ雅哉はひとりあたりの分け前が増えたことで上機嫌。

計算をしようとしてブツブツ言っているが、頭がついていかずあきらめていた。

観覧車は、遠くからでもすぐにわかった。

ひときわ巨大だし、それぞれの乗る部分が丸く光っていたから。

鉄組みされているところも、いろんな色に光っていてきれい。

そんなに大きな遊園地ではないから、すぐに乗り口まで来ることができた。

『観覧車 
全長:60メートル(日本最大級)
日本で一番高い観覧車
晴れた日には市内全景が見渡せます

定員:128名(4人乗り×32台)
料金:500円』
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