チョコレートと甘い罠



「さ、佐野っ。」





「ぷっ、顔真っ赤。」





「なっ、うるさいな!!」






(そっちだって、真っ赤の癖にっ!!)






「あぁーやっと俺の物になった‥‥。」






「うっ‥‥。」






「美穂さ、今年お前にチョコ欲しいって言ったの、なんでかわかる?」







「え?」





「掛けたんだよ。お前が俺にそう言われたとき、チョコを作るかどうか。」






「へ?」







「俺が好きなら、お前ならチョコ作ってくれるんじゃねーかなって思って。」









“ま、見事あたりだったわけだけど”





にやりと口を緩める姿がまたムカつく。






なのに、愛しいなんて思ってる私はどうかしてしまったのだろうか?





「美穂。好きだよ。」





「‥‥うん。」





いつもはもらう側だったバレンタイン。




それなのに、今年はとんでもない罠が貼られてた。






「来年は、もっと上手くなっとけよ?」





「うっ‥‥わかりました‥‥。」





けど、来年からは、私もあげる側に回ることになりそうです。




END

< 12 / 15 >

この作品をシェア

pagetop